犬の皮膚病にはどんなものがあるの?
数ある犬の病気の中で、飼い主が最もストレスを感じ、やっかい度100%と言ってもいいのが皮膚病です。
ひとくちに皮膚病と言ってもいろいろな種類と原因があり、素人判断は禁物です。
よくある皮膚病には、
①ダニ・ノミなどの虫が原因のもの
例:疥癬、アカラスなど
②カビなどの真菌・細菌が原因のもの
例:白癬菌、膿皮症(非常にかゆい)
③部屋の乾燥、犬の体の乾燥質が原因のもの
「乾燥」はあらゆる痒みを悪化させる
④ストレス
例:引っ越しによる環境の変化、新しい犬の参加による多頭飼い
⑤アレルギー性皮膚炎
特定の食材料に反応することもあれば、複数の原因が反応して出ることもある。接触性もあり、なかなか原因を特定しにくい。
主な原因でも5つありますが、二つ以上重なる場合もあり、これが皮膚病のやっかいな所であります。
犬の皮膚病はどうやって治すの?
飼い主は頭の整理をしないといけません。
どういう意味かといえば、
★薬で治すものかどうか
と、
★短期勝負か長期戦か
の区別をしておく、ということです。
まず、
★薬で治すものかどうか、ですが、
愛犬が皮膚病にかかったら獣医さんに診てもらいましょう。
その結果、はっきりした原因だったら、例えば①のダニ・ノミのしわざとわかった場合や②の真菌・細菌の類だった場合です。
これは薬で治します。
犬の症状はともかく、飼い主のストレスは軽く、精神的にも比較的楽です。
これが④や⑤が原因になるとやっかい度が増します。
食べ物のアレルギーは、血液検査での特定が可能です。反応が出た食材を食べさせなければ快方に向かいます。
問題は原因の特定が困難な場合やいくつかの原因が複合した場合です。
獣医さんも消去法的に、「これをやってだめならこれをやってみよう」な治療になります。
ステロイド剤を投与し、痒みが出たらかゆみ止めを与え、様子を見ながらの対症療法になります。
一時的に痒みが止まったりして改善しますが、なかなか「完治」するのがむずかしいものです。
だからこそ飼い主は、次の、
★短期勝負か長期戦か、を頭の中できちんと整理しておかなくてはなりません。
すぐ直ると思っていたのがなかなか治らないとストレスが溜まってきます。
ヒステリックになったり、犬に八つ当たりするようになったらダメです。
はじめから長期戦を見込んでいれば、それほど悩み落ち込むこともありません。
「犬の皮膚病はこんなものだ」と思ってゆったりと構えることが大切で、この気持ちは犬にも伝わります。
薬で治るのなら薬で治し、生活環境や食事を変えることで改善する可能性があればやってみる。
頭を整理して、飼い主にやれることは何か、を判断しましょう。
食事に関しては、愛犬のために手作りの食事を作ってあげる飼い主がおられます。
アレルギーのもとになる食材を外して消化の良い献立を組み立てます。
手作りに関してはいろいろな意見がありますが、私は好印象を持っています。
なによりも犬との関係が深まるし、飼い主が作ったということを、犬もわかります。わかると信じています。
注意点としては手作りはどうしてもビタミンやミネラルのバランスを取りにくいので気を付けましょう。
ロイヤルカナンスキンサポートとセレクトプロテイン
ロイヤルカナンの皮膚病の食事療法食には「スキンサポート」や「セレクトプロテイン」シリーズがあります。
主な特徴として、
●食物アレルギーの原因になりにくい高消化性の原材料を使用
●クルクミン、アロエベラ、ビタミンC、タウリンなどを配合し、皮膚の健康をサポート
●亜鉛とリノール酸の複合体やビオチン、ニコチン酸を配合し、皮膚のバリア機能を強化
●腸内の最近バランスを整えるため、フラクトオリゴ糖、サイリイムを配合
などの配慮がされています
その他総合栄養食としてVets Plan スキンケアプラス、スキンケアセレクトのシリーズもあります。
手作りの食事を準備する手間と時間のない飼い主の方は、このような栄養バランスのとれた療法食や栄養食をうまく利用するのも選択肢の一つだと思います。
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