ヨークシャーテリアは比較的新しい犬種です。
19世紀初頭にテリア系の小型犬とマルチーズなどの混血によりイギリスのヨークシャー地方で生まれたので、ヨークシャー地方のテリアでヨークシャーテリアとなったのです。
一般には「ヨーキー」と言われています。
当初はネズミの駆除に使われていましたが、そのかわいらしさから富裕層のペットとして流行し、婦人の抱き犬として人気が出ました。
ヨークシャーテリアの特徴
平均寿命は14~16歳程度です。比較的長寿な部類です。
標準的な大きさは18センチ~23センチぐらい、体重は2~3キロです。
小型犬に属しますが、まれに5キロ以上になる犬もいます。
小さくて宝石のように可愛らしいヨークシャーテリアですが、性格は警戒心が強くプライドが高い気質です。
知的で負けず嫌いで典型的なテリアの性格を持っています。
縄張り意識が高いのでよく吠える犬もいます。
そんな子は小さいながら番犬として飼われる子もいます。
もともとがネズミ捕り用として飼われるくらいですから、忍耐力があって活発で冒険好きです。
こんな性格ですから見た目だけで甘やかしていると、言うことを聞かない頑固でキツイ犬になりかねません。
ヨークシャーテリアこそ大切なのは「しつけ」です。
ポイントは主従関係をしっかりとつけることです。
飼い主がリーダーとなって、きっちりと教えます。
やはり、子犬の時にしつけるのが楽ですが、小さいときは見た目が可愛いので、ついいい加減なしつけになりがちです。
現実には2匹目からうまく育てられた、という人がいます。
初めてだと、どうしてもあの可愛さに負け、あとで後悔するパターンが多いためです。
でもとても利口な犬なので、きちんとしつけると、ずっと教えを守ります。
そうなるまでは、なによりも飼い主があきらめないことです。
特に初期の段階では、基本的なことを諦めずに繰り返し繰り返し行います。
ヨークシャーテリアのかかりやすい病気
ヨークシャーテリアがかかりやすい病気は以下の通りです。
●膝蓋骨脱臼
小型犬に多いです。
遺伝的先天的な場合と後天的な場合があります。
先天的な場合は生まれつき膝の靭帯がずれていることです。
後天的な場合は高い所から飛び降りたり、何かに膝を打ったりして膝の皿がずれてしまうことを言います。
軽い症状の時は様子を見ることもありますが、大抵は手術します。
歩き方がおかしいと思ったらすぐ獣医さんに診てもらいましょう。
●角膜炎
毛の長い犬がなりやすい病気です。
顔の毛やまつ毛が目に入ったりして、目をこすっているうちに細菌が入って炎症を起こします。
症状が進むと激しい痛みが出て失明することもあるので、様子がおかしかったらすぐ獣医さんに診てもらいましょう。
●気管虚脱
運動した時などに呼吸が荒くなり、苦しくなってぜーぜーとあえぎます。
気管を覆ってる軟骨が先天的に弱かったり、周囲の筋肉が弱いと機関がつぶれることがあります。
気管を広げる薬を投与しますが、重症だと手術することもあります。
ヨークシャーテリアとロイヤルカナン
ヨークシャーテリア用のフードは「ヨークシャーテリア成犬・高齢犬用」があります。
主な特徴として、
①健康な被毛を維持
美しくやわらかな被毛を維持するために、オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA・DHA)、オメガ6系不飽和脂肪酸、ルリチシャ油、ビオチンを独自のバランスで配合。
②高齢期のサポート
高齢期の健康を維持するための栄養素をバランスよく配合。
③嗜好性
ヨークシャーテリアは食欲にむらがあります。
独自の栄養成分と厳選されたフレーバーを配合して、喜んで食べるように工夫してます。
ヨークシャーテリアのような小型犬は普段のケアから手がかかることもありますが、それがまた可愛さの一つにもなります。
いつまでも元気に走り回れるように普段の健康の維持が大切です。
マルチーズとロイヤルカナン に続く