はじめに
犬を飼っている方なら一度は見たり聞いたりしたことがあるドッグフード。
それがロイヤルカナンです。
愛犬家から「ロイヤルカナンってよく見るけどいいの?悪いの?どっち?」と聞かれることがよくあります。
そこでロイヤルカナンをいろんな角度から徹底的に調べて評価したいと思い、このブログを立ち上げました。
自分の愛犬に変なものは食べさせたくない、そう思っている飼い主さんが、食べさせるべきかどうか判断する一つの材料になれば幸いです。
ロイヤルカナンってどんな会社なの?
ホームページを覗いてみました。
まずびっくりしたのがサイトの充実さです。
私もたくさんのドッグフードメーカーのサイトを見てきました。
ですが国内国外を問わず、これほどコンテンツがしっかりして、更新頻度も多いサイトは見たことがありません。
フランスに本社があり、90か国以上で販売されている。
ということはそれぞれの国でその国の言葉でサイトが作られていると考えられます。
普通の会社のサイトはトップと商品紹介と問い合わせで終わり、10ページもあったら多い方です。
サイトには大体その会社の姿勢とエネルギーが表れます。
ロイヤルカナンからは自社の製品に対する並々ならぬ自信と情熱を感じます。
創立が1968年です。
ということは第二次大戦後の世界的なドッグフードブームに乗ってできた会社ということです。創ったのは獣医さんです。
この時代はドッグフードに「安さ」と「便利さ」、「時間的節約」を求めた時代でした。
60年代はまだ人間でさえ、食うや食わずの人がたくさんいた時代です。
犬のエサは人間の食べ残しが主でした。
何が犬の健康にとってベストか、などと考える人はほとんどいなかったのです。
このためドッグフードに「廃棄物利用」が広まったのも60年代なのでした。
ドッグフード業界に参入する人も、製粉業者や肥料業者が人間用の製品にならない副産物を配合したり、なかには屠殺場の本来廃棄すべきものを利用したりする人が参入してきました。
そのような時代にロイヤルカナンの創業者ジャン・カタリー博士は、診察した犬の様々な疾患を解明し、その結果、
「犬の健康維持を最優先」にしたドッグフードを作ろうとロイヤルカナンを創ったのです。
あまりにもきれいな創業理念に、「本当はもっと商売っ気と山っ気があったんだろう」
という気はしたんですが、今となっては調べる術はありません。
まんざら嘘とも思えないし、あの時代にしては犬のことを大切に思ってたんだろうな、
という感想です。